AI静止画で作る絵コンテとムードボード: プリプロダクションの手順
AI静止画でムードボードとショットごとの絵コンテを作る方法。まずルックを固め、同じベースから各フレームをレンダーし、キーフレームを動かします。

撮影は、誰かが現場に来る前に変えるのがいちばん安く済みます。ムードボードと絵コンテはそのためにあります。一方は雰囲気を、もう一方はショットを見せ、2つがそろえば、変更がまだ何の費用もかからないうちに、クルー、クライアント、共同制作者がイエスかノーを言えます。どちらもかつてはイラストレーターかストック素材が必要でした。ここではスタジオで午後のうちに両方を作る方法を、レンダーのやり直しをいちばん減らせる順番で紹介します。
パート1: ムードボード
筋書きではなく、感覚を描写する
ムードボードが答える質問はひとつです。この作品はどう見え、どう感じられるか。だからプロンプトは光、色、質感、時間帯についてのもので、何が起きるかについてはほとんど触れません。その世界を表す言葉を3つか4つ選び、すべてのプロンプトに入れておきます。
Empty seaside cafe at dawn, pale blue light through salt-stained windows, worn wooden tables, a cup of coffee steaming, muted palette of grey, cream and sea green, quiet, film still, 35mmこれをStill Liteで1枚€0.30から、場所だけを変えて6枚から10枚レンダーします。カフェ、桟橋、寝室、バス停。並べて見てください。ひとつの世界として読めるなら、言葉は合っています。1枚だけ浮いているなら、たいていそのプロンプトに光か配色の言葉が欠けていたということで、直すための語彙はライティングガイドにあります。
参照画像でルックを固める
ボードの中からいちばんしっくりくる1枚を選び、取っておきます。ここからはそれを参照画像としてすべてのレンダーに添え、シーンが変わっても配色と粒子感が引き継がれるようにします。参照画像が何を保ち、何を保たないかは参照画像ガイドで説明しています。短く言えば、保たれるのはルックで、具体的な物ではありません。
パート2: 絵コンテ
まずショットリストを書く
絵コンテのフレームは、ムードボードの画像にカメラと被写体を足したものです。何かをレンダーする前に、リストを書きます。ショット番号、ショットサイズ(ワイド、ミディアム、クローズ)、フレームに何が入るか、カメラが何をするか。6から12ショットで短い作品の大半をカバーできます。リストがブリーフで、レンダーはそれを図にするだけです。
ベースプロンプトはひとつ、ショットごとに1行
ムードボードの言葉を固定のベースとして残し、ショットごとに1文を足します。ベースがすべてのフレームをそろえ、その1文がそれぞれを違うものにします。
Shot 3, medium shot: a woman in a grey wool coat sits alone at the window table, looking out at the sea, coffee untouched. Same cafe, same dawn light, same muted palette, film still, 35mm- ショットサイズを言う。ワイド、ミディアム、クローズはモデルが知っている言葉です。それがないフレームはミディアムで返ってきます。
- 1フレームに被写体はひとり。3人が3つのことをしている絵コンテのフレームは、3フレームです。
- アスペクト比は一度だけ決める。最初のフレームでコンポーザーに設定し、二度と変えないこと。形がばらばらのボードは散らかって見えます。アスペクト比ガイドに形と画面の対応があります。
- コマ番号はレイアウトに任せる。絵だけを頼み、ボードを置くドキュメントの側でフレームにラベルをつけます。
登場人物はぶれると心得る
AI絵コンテの正直な限界は登場人物です。コートと髪は参照画像があればフレーム間でそろいますが、顔はそろわないことが多い。ボードならそれで構いません。ボードが見せるのはフレーミングと配置であって、キャスティングではないからです。あるフレームに同じ顔が必要なら、前のフレームを参照画像にして始め、人物を毎回同じ言葉で描写し、いくらかのやり直しが必要になることを受け入れましょう。
パート3: アニマティック
静止画のボードは、1フレームが動いた瞬間にアニマティックになります。キーフレームを取り、動画レンダーの開始フレームとして添え、ゆっくりしたカメラの動きをひとつだけ描写します。動きの言葉は写真から動画へのガイドで扱っています。ボードでは少ないほど良いです。
Slow push-in towards the woman at the window, steam rising from the cup, the sea moving gently outside, no camera shakeMotion Turboで€6.30からの5秒のクリップがあれば、冒頭がどう息づくかをクライアントに見せるには十分です。長めのモデルではクリップは最大30秒まで作れますが、ボードにそこまで必要なことはめったにありません。必要なのは、雰囲気を売り込むひとつのショットが動いていることです。
ボードを組み立てる
フレームをダウンロードし、チームと共有しているドキュメントツールでショット順にグリッドに並べ、それぞれの下にショットリストの行を添えます。1ページ目にムードボード、その後に絵コンテ、アニマティックはリンクで。スタジオで作ったものはすべてこの用途に使えます。それが実際に何を意味するかは所有権の記事で扱っています。
AIボードにできないこと
- 撮影の代わりにはなりません。ボードは決めるためのもので、本物の光と本物の俳優が相変わらず仕事そのものです。
- 12フレームにわたってひとつの顔を完璧に保つことはできません。登場人物は仮置きとして扱いましょう。
- ロケ地は知りません。下見した場所があるなら、その写真を参照画像にすれば、ボードはその場所に似てきます。
どのモデルが参照画像と開始フレームを受け付けるかを確認し、スタジオを開いてショットリストを書き、何よりも先にムードボードをレンダーしましょう。
よくある質問
AI絵コンテには何フレーム必要ですか?
6から12で短い作品の大半をカバーできます。まずショットリストを書き、1行につき1フレームをレンダーします。複数の動作があるフレームは複数のフレームに分けましょう。
AIは絵コンテの全フレームで同じ登場人物を保てますか?
服、配色、舞台は参照画像があれば一貫しますが、顔はぶれることが多いです。ボードはキャスティングではなくフレーミングと配置を見せるものなので、それで問題ありません。
ムードボードと絵コンテの違いは何ですか?
ムードボードは筋書きなしでルックと雰囲気を見せます。光、色、質感です。絵コンテはショットを順番に見せ、それぞれに被写体とカメラ位置があります。まずムードボードを作り、その言葉を絵コンテの全フレームで使い回しましょう。

